京阪本線高架化工事 2023年6月1日

映像撮影:2023年5月20日

前回の記事から約1か月後の映像です。1か月では目覚ましい変化はあまりありませんが、仮の架線柱が置かれていたりしており、徐々に工事が進んでいることが分かります。今回は5月27日にYouTubeにて投稿した側面展望動画について解説いたします。

●この記事は、「【Part2】京阪本線高架化工事記録」の内容について解説しております。本記事をお読みなる前に、こちらの動画をご視聴ください。

オブジェクトなしバージョン

YouTubeに投稿した動画には、工事箇所に着色することでどこで工事が行われているのかを分かりやすくしておりましたが、一部、工事の様子が見えにくい部分がありますので、このページでオブジェクト(テロップや工区表示)なしの動画をご覧いただけるようにしております。まず、YouTubeにてどの区間で工事が行われているをご確認いただき、本ページの解説は、このオブジェクトなしバージョンの動画を見ながらお読みいただくなど、ご活用ください。

工事状況の解説

※一部を除き前回と同じ内容です。

・【第1工区】寝屋川市ー香里園駅間 高架線と現在線(工事区間外)の接続部:仮線工事
線路の山側(京都方面に向かって右側)では、仮線路工事が行われています。線路の脇に盛土をして、その上に仮の線路を敷設します。映像の中ではレールとみられるものは確認できませんでしたが、着実に工事が進んでいます。

・【第2工区】香里園駅:仮駅舎建設工事
香里園駅では、仮の駅舎が建設されており、その鉄骨部分が確認できます。1、2階部分は駐輪場となり、3階ですぐそばの府道と接続されます。前回よりも3階部分の鉄骨が増えています。この駅舎は2024年度に完成予定です。

・【第4工区】光善寺ー枚方公園駅間 国道一号付近:トラス橋建設工事
線路の川側(京都方面に向かって左側)では、国道一号をオーバーパスするためのトラス橋の建設準備が進んでいます。この付近では、仮の架線柱の設置工事が行われています。仮架線柱の基礎工事は完了しており、映像にもありましたが架線柱本体を取り付ける工事に入っています。また、地面が鉄板でおおわれている部分に橋脚が建設されるものと思われます。

・【第5工区】枚方公園ー枚方市駅間 万年寺山の掘削・仮線工事
この区間では、線路の山側の万年寺山の一部を削り、空いたスペースに仮線路(工事完了後の側道)が建設されます。映像では、削った斜面が崩壊しないように鋼管を打ち込み、せき止めるための工事が行われていることが確認できます。足場が組まれていることもあり、かなり大掛かりな工事に見えます。

※【全区間】線路脇の電気ケーブル等移設工事
全区間で線路脇の電気ケーブルの移設工事が行われています。これは、従来コンクリート製の箱状のものに収められていたケーブルを、黒いゴム製の管の中に移設する工事です。

さいごに

徐々に工事が進んでいるため、細かな部分まで観察していると様々な変化があり、取材していて楽しいです。また、個人的な考えですが、仮架線柱が設置されると、「The・工事」と言う感じがするため、設置が楽しみであります。これからもおおむね2週間から1か月に一度のペースで撮影する予定ですので、ぜひご覧ください。