音鉄レポート① 大阪環状線 弁天町駅

列車が発着する弁天町駅 ホーム

 大阪環状線の西側にあり、特急以外のすべての列車が停車する弁天町駅。2面2線の構造を持つ高架駅で、ホームの両端にそれぞれ出口があります。同駅には、環状線・大和路線タイプのSUNTRAS型放送が導入されており、様々な放送を常に耳にすることができます。今回、初回となる音鉄レポートはそんな忙しい駅の自動放送についてご紹介。

目次

1.スピーカー位置について

 スピーカーはホーム屋根柱の中程に設置されていて、音質・音量ともに良好です。しかし、利用客も多いため、一脚・三脚などを用いて録音することはあまり好ましくはありません。では、密着録音はできないのでしょうか? いえ、実はそんなこともありません。

 下の画像をご覧ください。

 これは、車掌さんが発車メロディーを流す際に扱うボタンですが、これには画像のようにスピーカーがついているものもあります。これは、基本的に手の届きやすい高さにあるため、密着録音が大変容易に行えます。また、「車掌さんの業務の邪魔になるので心配だ。」と思う方も当然いらっしゃるでしょうが、心配不要! 数年前まで、環状線では8両編成のほかに4両・6両の電車も乗り入れていたので、弁天町駅の場合、それぞれの停止位置に合わせて計3箇所設置されていて、そのうち前よりの2箇所はもう使用していないので、邪魔になることはありません。存分に収録が可能ですよ!しかし、屋根に設置されているものと比べると、少し音質が怠りますが、そこは味ということで…

2.放送内容について(英語放送の有無など)

 弁天町駅は、環状線の中でも珍しい全ての放送に英語放送がついている駅です。予告放送のみ、という駅が多い中、接近放送にも英語が付帯していて撮り甲斐のある放送がたくさん!しかし、それが災いして放送が流れ切らないということもしばしば。まあ、それは仕方がありませんね…

 予告放送では、内回り・外回りともに①発車時刻、②種別、③行先、④のりば、⑤両数・乗車位置、⑥(快速列車の場合は)停車駅が流れ、それに対応する英語もしっかり流れます。 

 接近放送では、内回り・外回りともに「まもなく、〇番のりばに、〇〇時〇〇分発、[種別]・[行先]行きが、●両で参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください。〇番のりばに、※電車がまいります、ご注意ください。※×2」という放送が流れ、英語では列車接近していることのみを伝えます。

 到着放送は、内回りと外回りで異なり、内回りは「弁天町、弁天町です。一番のりばに、到着の電車は、[種別]・[行先]行きです。」と流れるのに対し、外回りでは、「弁天町、弁天町です。お忘れ物のないように、ご注意ください。乗り降りの際、足元にご注意ください。」と流れます。推測とはなりますが、内回りは多数の種別・行き先があるのに対し、外回りは普通or快速・大阪方面行きと絞られるため、このような放送になっているものと思います。

 続いて、放送のタイミングですが、基本は到着6・3分前に予告放送。到着前(駅によって異なるタイミング。2分くらい前からの収録がおすすめ)に接近放送。完全に停車後、到着放送。車掌さんがボタンを押したら発車メロディー&発車放送。となっていますが、環状線は早朝。深夜を除き6分の列車間隔がないことが多いため、前の列車が発車後すぐに次の列車の予告放送が始まります。ですから、タイミングには充分注意を払ってください。

3.その他補足事項・収録上の注意点

 1で使用されていないスピーカーは2箇所あるとしましたが、ホーム後ろより(6両対応)のスピーカーが一番録りやすいと思います。また、人々から冷た〜い視線をたくさん浴びることになるかと思いますが、そこは気にしたら負けです。いつも駅を利用される方達にとって、駅とは当たり前の存在で、そこに少し変わった人がいたくらいでほとんど記憶には残りません。強いていうならば、話のネタにされることはあるかもしれません。しかし、収録に行った駅があなたが毎日使う最寄りの駅でもない限り、その駅で会った人とはほぼ二度と会うことはないはずです。そう考えれば変な目で見られたってあまり問題ではないですよね。このようにポジティブに考えてみると、もっと音鉄ライフが楽しくなりますよ!

4.収録したサンプル音声 (ご利用につきましては、「動画・サイト内の音声・画像使用許可申請フォームのご案内」をご覧ください)

7:30 普通 環状 予告放送
7:30 普通 環状 接近放送

こんな感じで第一回いかがでしたでしょうか?よければ、チャンネルの動画や他の投稿もぜひご覧ください。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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